商品説明
※生豆で200g単位で計量します。焙煎により15〜20%ほど軽くなるため、焼き上がりは160〜170gです。
▼お店におまかせの場合
ペルー北部の赤道近く、
人口300人の小さなアチャマル村から届いた2023年産の豆です。
ペルー人の奥さまを持つ高橋克彦さんの指導のもと、
昔ながらの環境に優しい栽培方法で大切に育てられている、極めて稀少価値の高いコーヒーです。
バランスよくクセのない仕上がりは2023年産も絶品です。
特に今年はどの焙煎度合いで焼いても素晴らしく、
お好みでお選びいただいたり、飲み比べていただいてもお楽しみいただけます。
「お店にお任せ」の中煎りで焙煎すると、
バランスよくマイルドな風味がお楽しみいただけます。
どなたでも飲みやすいさわやかな一杯です。
今年は「やや浅煎り」もおすすめ!!
弾けるような甘い香りに柔らかい酸味、フルーティな風味が明るい印象を残します。
じんわりと余韻に残るさわやかな甘みも嬉しい一杯です。
まろやかなコクの「やや深煎り」もおすすめ。
深みのある香りに香ばしい甘み、
穏やかな苦みとまろやかなコクがお楽しみいただけます。
ぜひご希望の焙煎度合いを選択してご注文ください!
※挽き方は目安です。淹れ方やお好みによってお選び下さい。
※お店におまかせ:中煎り
【品名について】
『ペルー インカの香り〜オルキデアタカハシ〜』はペルー北部アマゾナス州R・メンドウサ市アチャマル村で栽培されています。この長い商品名は、私たちがお客様にわかりやすく紹介するためにつけたもので、実際は「カフェオルキデア」の名で輸入されています。
単一農園ではなく、アチャマル村の農業組合で集積したコーヒーです。この組合で長年にわたって栽培補助や指導に尽力し、また日本では株式会社KMCを構えて輸入を行い、ペルーの文化とアチャマル村のコーヒーを日本に紹介してくださっているのが、高橋克彦さんです。
「オルキデア」はスペイン語でランの花のこと。アマゾナス州が蘭の生息地として有名なことに由来しています。高橋さんへのリスペクトを込めて、カルモでは長年親しまれている「インカの香り」という名前に、オルキデア・タカハシと高橋さんのお名前を加えて名付けました。
【高橋克彦さんについて】
ペルー人女性と結婚した高橋克彦さんは、奥さまのご実家や地域のために働きたいという志とともに、2007年に日本での職を辞してアチャマル村に渡りました。この時コーヒー栽培は未経験でした。
アチャマル村はアンデス東部山脈とアマゾンの熱帯雨林の間を走るウァヤバンバ渓谷に位置し、水資源と気候に恵まれた土地です。「植えれば何でもできる」肥沃な土壌。
その反面、インフラの整備が遅れ、電気が通ったのは高橋さんがコーヒー栽培を始めた2009年ごろ。ガスはなく、移動はほとんど徒歩や馬など不便な生活で、地域の生産者は資金力がない小さな農家がほとんどです。必然的に、昔ながらの環境に優しい、農薬や化学肥料を使わない栽培方法で生産しています。
ペルー国内での活動と並行して、ご家族の暮らす鎌倉にはコーヒー専門輸入会社(株式会社KMC)を構え、アチャマル村のコーヒーを広めるべく、地道に販路を築いてきました。
高橋さんご自身の農園で初の収穫を迎えたのが2012年。その翌年の2013年、中南米でさび病が大流行し、高橋さんの農園でもティピカ種2500本がなんと全滅。翌2014年も多大な影響を受けました。しかし高橋さんは思いを曲げず、打撃を受けた品種の代わりにゲイシャなどの新しい品種を導入し、コーヒー栽培と真摯に向き合い続けます。
同時期、アチャマル村の生産者組合が設立されました。地域全体の経済的な安定のために、品種選びや精製について指導したり、設備や資金に見合った安定的な栽培の継続を目指して、9年半の長きにわたって組合代表として取り組まれました。一方、ご自身の農園ではゲイシャやハニープロセスの導入、COEへの参加など、先進的な挑戦を続けます。これらのノウハウは組合に報告して情報を共有し、生産者みなが役立てられるようにしてきました。
2013年のサビ病の後にも、ペルーではさまざまな困難が訪れました。
2015年 エルニーニョ現象による長雨、価格の暴落
2017年 歴史的な大雨による道路の寸断
2020年 ブロッカ(虫害)の発生、新型コロナウィルスによる非常事態宣言
2021年 アチャマル村のあるアマゾナス州を震源とするM7.4の地震により幹線道路が崩壊
2022年 現職の大統領が罷免され暴動が発生し非常事態宣言が発令
2023年 旱魃や集中豪雨などの異常気象が続き大幅に減産
しかし高橋さんは異常気象や病害虫の影響で収穫量が減っても、「その分栄養が行き渡り、風味が良くなるので期待できる」と、常に前向きな情報を発信されています。
そしてほんとうに、途絶えることなく、毎年美味しいコーヒーを私たちの元へ届けてくださっています。
※「珈琲と文化」に2010年から掲載されている「カフェオルキデアの故郷」およびご本人のお話されている動画等を参考にまとめました。