カルモの焙煎について

東京都、昭島市。
カフェ・ド・カルモの店内には、大皿とビンに入った白いコーヒーの『生豆』がずらっと並んでいます。
焙煎済みの『焼豆』のビンもいくつかあります。

さらに店舗の隣の「焙煎所」には生豆の入った大きな麻袋がたくさん。
焙煎所にはガスを使用する5kg釜が設置されています。
そして店内には電気が動力源の高速焙煎機。
2つの焙煎機で営業しています。
まずは店内の焙煎機をご紹介します。
線路側のお会計窓からも見える存在感のある機械。
200gから600g程度の焙煎をする、電力による高速焙煎機です。
生豆を投入して焙煎度合いを指定すると、比較的短時間で焙煎することができます。
電気の熱で温められた釜の中を、熱風に飛ばされてぐるぐると豆が回る様子は、見ていて楽しいものです。
ずっと見ていると段々と色が濃くなっていきます。
「あ、もうそろそろだな」と思うとザーッと排出口から豆が落ちていきます。
スタッフは毎日、焼き上がりを見て調整しています。
湿度や気温などの条件で、少しずつ仕上がりが違ってくるので、焼き上がった豆の色合いや水分の抜け具合、香りの違いで、総合的に判断しています。
この機械の最大の長所は「ご注文ごとに焙煎」ができることです。いわゆるオンデマンド式です。
いつでも世界でいちばん新鮮なコーヒーをお渡しすることができます。
カルモでは常時30種類以上の豆を扱っています。 こんなにたくさんの種類の豆を、もしも全部5kgずつ焙煎して並べていたら、時間が経ってしまう豆も出てきます。
これだけの品数を維持し、いつでも様々なタイプの豆をお好みの焙煎度合でご提案できるのは、この焙煎機のおかげです。
店頭でご注文いただいた場合の待ち時間については、焙煎前の予熱や冷却・グラインドなどを含めて「15分程度」とご案内しています。
その間、お出かけしていただいて構いません。
閉店までにお引き取りいただければ、いつお戻りでも結構です。
隣の「焙煎所」には椅子とテーブルがありますので、そちらでゆっくりお待ちいただくこともできます。
お電話やLINEで事前にご予約いただきますと、待ち時間がなく便利です。
投入する生豆は、焙煎後には水分が抜けるので15〜20%程度軽くなります。
出来上がってお渡しするときの量は、「200g」の場合でおよそ160〜170g。もっと少ない場合も、多い場合もあります。
それが1袋の単位で、「生豆200g」価格として表示しています
この焙煎機で焼くと、焼き上がった直後から、コーヒーの味や香りが鮮明に前に出てきます。
少量ずつ焼いて、こまめにご購入いただくのに向いています。
続いて焙煎所に設置された大きな焙煎機をご紹介します。

ガスの火を熱源とした半熱風式の5kg釜の焙煎機です。
店内の大きなビンに入っている「焼豆」はこの焙煎機でじっくり時間をかけて焙煎しています。
検査棒で豆を取り出して様子を見たり、ダンパーで空気の通り方を調節しながら焙煎します。
この焙煎機で焼いたコーヒーは「焼豆」として100g単位で量り売りをしています。
コーヒーを少量だけ欲しい場合にも向いていますし、500gまで買えて多い方が少しお得になるので、まとめ買いにも向いています。
圧倒的な人気を誇る「ジアマンチーナヨシマツ」や季節のブレンドなど、 数種類に絞って数日ごとに焙煎していますので、いつでも新鮮です。
じっくりと焼いた豆は味のまろやかさが特徴です。また、焙煎後の味の変化が、高速焙煎機と比べると比較的ゆっくりと進むように思います。
変わっていく風味を楽しんでいただけると嬉しいです。